ORCeNGとは

VISION


海底鉱物資源で 人類社会と地球の調和した未来を創る


©JAMSTEC   


数十年、数百年後の未来、私たち人類はどのように暮らしているのでしょうか?

ひとつ確かなことは、人類社会はこれからも発展し続けるということです。発展の鍵となるのは、人類の創り出すあらゆる “もの” の源となる「資源」を、継続的に手に入れること。しかし、限りある資源は近い将来に枯渇し、さらに無理な開発を進めれば、私たちの住む地球の環境そのものが破壊されてしまいます。


今、私たちには、社会の発展と同時に低い環境負荷で資源を手に入れ、地球との調和を深めていくことが求められています。

そのためにどうすればよいか?

答えは、地球最後のフロンティア―深海―に眠る「海底鉱物資源」にあります。




MISSION


海底鉱物資源の正体を知り その実用的価値を高める 


©JAMSTEC   


レアアースを高濃度で含むレアアース泥、そして、レアメタルの塊であるマンガンノジュール

これらの海底鉱物資源は、無尽蔵といえるほどの資源量を持ちながら、開発に伴う環境負荷は小さいと考えられています。しかし、それを実用化して社会に還元していくとき、広大な海洋から資源を探し出し、水深5,000メートルもの深海を開発するという難題が立ちはだかります。


それを乗り越えるために必要なことは、海底鉱物資源の正体、つまり、それがいつ・どこで・どうして生まれたかを知ること。

資源の成り立ちを知ることで、有用な資源を探し、発見し、採掘し、精錬するまでの一連のプロセスの効率を最大限に高めることが可能となります。このような、経済・技術の面で実用的な高い価値を持った海底鉱物資源こそが、次世代の人類社会をさらに発展させていくための大きな力になると、ORCeNGは考えます。




ACTION


最先端の地球科学で 海底鉱物資源の正体に迫る




海底鉱物資源は、大気・海洋・大陸・生物などの要素が複雑に関わる「地球システム」の中で、様々な物質が循環し、有用元素が集まった結果生まれました。

その正体を知るには、地球環境学・海洋学・地質学・鉱物学・岩石学・生物学・地球化学・年代学・資源工学など、地球科学に関わる様々な研究領域からのアプローチと、そこから得られる知見を融合させて資源生成の鍵となる因子を見つけ出すという、高度な作業が不可欠です。


私たちORCeNGは、このチャレンジを成功させるため、最新かつ高度で機能的な研究設備と、豊富で多彩な技術と経験をもったメンバーが、自身で未来社会を創っていくという情熱と共に、最先端の地球科学アプローチを駆使して研究を展開しています。