メンバー
加藤 泰浩(主席研究員)
1985年東京大学理学部地学科卒業。90年同大学大学院理学系研究科博士課程(地質学専攻)修了。理学博士。専門は地球資源学・環境学。
日本学術振興会特別研究員(東京大学)、山口大学理学部助手、米国ハーバード大学および英国ケンブリッジ大学の在外研究員、東京大学大学院工学系研究科助教授、准教授を経て、2012年より東京大学大学院工学系研究科教授。2016年に千葉工業大学 次世代海洋資源研究センターを設立し、所長・主席研究員に着任(東京大学とのクロス・アポイントメント)。
主な研究テーマは、レアメタル・レアアース資源の成因解明、グローバル環境変動の解明、地球温暖化対策、全球史解読など。
2011年7月、太平洋の深海にレアアースを大量に含む新資源「レアアース泥」が広く分布していることを世界で初めて発見し、国内のみならず海外にも大きなインパクトを与える。レアアース泥の成因解明を進める一方で、日本最東端である南鳥島の排他的経済水域内でも「超高濃度レアアース泥」を発見し、その開発実現に向けた産学官の取り組みを強力に牽引している。
2018年には次世代のクリーンな資源開発を目指す革新的なシステムの構築に高い評価を得て、「日本経済新聞社 第28回日経地球環境技術賞 (最優秀賞)」を受賞。また、2019年には「日本希土類学会 令和元年度日本希土類学会賞 (塩川賞)」、2023年には「令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞」を受賞した。著書に「太平洋のレアアース泥が日本を救う」(PHP新書)。
趣味はスキー、登山、昆虫採集。子供時代から、クワガタ採りや山登りに熱中していました。現在もそれは変わらず、休日はスタッフや学生たちと一緒に片道2時間の山道を登り、小・中学生に配るための水晶を採りに出かけています。
詳細は所長メッセージをご覧ください。