研究設備

クリーンルーム

ORCeNGで精力的に実施している鉛同位体分析は、人体など環境からの汚染の影響を大きく受けます。そのため、ORCeNGのクリーンルームは、それらの不要な鉛を徹底的にシャットアウトするように設計されています。


クリーンルームは一般実験室内に設置されていますが、エアフローは完全に独立しており、外気を直接吸い込んで、一次処理と温度および湿度の調整された空気がクリーンルームの天井に設置されたフィルターによって浄化され、室内に供給されています。

室内の空気は、循環装置を使って天井のフィルターを再通過して常時浄化されているため、室内の高い清浄度が維持されています。


一方、実験を行う我々のクリーンルーム内へのアプローチは、一般実験室およびクリーンルームの前室を経ることによって段階的に環境の清浄度が上がる構造となっており、前室でクリーンスーツを着用しエア・シャワーを通過することによって、クリーンルーム内への汚染源となる物質の持ち込みや室内での発塵を最小限に抑えています。


クリーンドラフトには超純水の供給と排水設備も完備されており、ルーム内で使用する実験器具の実験後の洗浄も、全てルーム内で実施することができます。


鉛以外にも、環境からの汚染の影響を受けやすい極微量な元素の一般的な処理などにも対応しています。



全体施工:東京冷機工業株式会社

ドラフト等実験設備:株式会社ダルトン