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2025.05.14論文・研究

浅見主任研究員らの原著論文が Ore Geology Reviews 誌に掲載されました

浅見主任研究員が筆頭著者を務め、藤永上席研究員、加藤所長らが執筆に携わった論文がOre Geology Reviews 誌に掲載されました。

北海道北東部には、常呂帯と呼ばれるジュラ紀から白亜紀の海底で形成した岩石からなる地質体が分布しています。常呂帯には鉄酸化物やマンガン酸化物の鉱床が多数存在し、戦前から戦後しばらくまで採掘されていました。

本研究では、鉄酸化物鉱床はジュラ紀に中央海嶺で起きた熱水活動によって形成し、マンガン酸化物鉱床は白亜紀にホットスポットの海底火山で起きた熱水活動によって形成した事を明らかにしました。さらに、マンガン酸化物鉱床が形成した時代は、OAE1aと呼ばれる大規模な海洋無酸素事変の真っただ中である事が分かりました。

OAE1a発生時に海洋の無酸素化がどこまで達したかはこれまで不明確でしたが、本研究により、太平洋の遠洋域の深海部は無酸素化していなかった事が明らかになりました。

 

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