お知らせ

2023.04.07お知らせ

加藤所長らが文部科学大臣表彰「科学技術賞」を受賞しました

加藤泰浩所長、中村謙太郎招聘研究員、町田嗣樹上席研究員、藤永公一郎上席研究員、大田隼一郎招聘研究員が、令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「科学技術賞(理解増進部門)」を受賞しました(加藤所長を筆頭とする5名のグループ受賞)。4月19日に文部科学省にて授賞式が開催されます。


<業績名>

持続可能な社会を拓く国産海洋資源開発への理解増進

<業績概要>

 レアアースは、電気自動車や風力発電など脱炭素社会の基盤構築に必須のマテリアルであり、世界中で需要が急増している。しかし、レアアースの供給構造は中国の寡占と採掘に伴う環境問題という大きな脆弱性を抱えており、その安定供給の確保が世界的に喫緊の課題である。

 本活動は、2011 年に全く新しいタイプの海底鉱物資源「レアアース泥」を、日本の排他的経済水域である南鳥島周辺海域を含む太平洋の深海底から発見したことに始まる。そして、この新たな海底鉱物資源を開発することの重要性について、国や産業界のみならず、広く一般に向けた情報発信を行うと共に、次世代を担うこどもたちに向けた科学教育活動を実施している。

 本活動により、レアアース泥の開発が国の基幹政策である海洋基本計画や日本再興戦略などに反映されたほか、様々なメディアを通じてその重要性が国民に広く認知・理解されつつあり、極めて重要な社会的効果を上げている。本成果は、南鳥島レアアース泥の開発実現によるレアアースの安定供給確保と、ハイテク産業の振興および新規素材産業の創出を通じた日本と世界の持続可能な発展の重要性についての理解増進に寄与している。


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文部科学省報道発表

千葉工業大学プレスリリース