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コラム2022.06.07

千葉工大東京スカイツリータウンキャンパスで「南鳥島の光」展示中

私たちORCeNGでは、次世代の新たな資源「レアアース泥」を開発・活用し、環境と調和した未来社会の実現に向けた象徴とするべく、 実際に南鳥島の深海底から採られたレアアース泥から「国産レアアース」を精製し、それを用いて海底資源LED「南鳥島の光」を作製しました。


これは、千葉工業大学を中心に、経産省/JOGMEC、文科省/JAMSTEC、および東京大学レアアース泥開発推進コンソーシアムの協力により、実現したものです。


使用したレアアース泥は100kgちょっと。それをバケツに入れて酸に浸し、レアアースを抽出します。

その抽出液から、LED作製に必要な酸化イットリウムと酸化セリウムを分離・精製し、最大で30g程度の高純度レアアース酸化物を得ることができました。

そして、最終的に50個の白色LED素子を作製し、世界初となる国産レアアース製LEDフロアスタンド「南鳥島の光」がついに完成しました。


完成したLEDフロアスタンドは、現在千葉工業大学「東京スカイツリータウンキャンパス」で展示を行っています。

スタンドのデザインは、建築家・隈研吾氏による「YAKISUGI」をベースにしたもので、灯具に使われているクリスタルガラスはチェコ製です。この大きさの手吹きガラスを手作業で作成できるのは、世界でもチェコのLASVITという製作所だけ、とのことです。


「東京スカイツリータウンキャンパス」は入場無料ですので、お近くにお寄りの際は、是非皆さんもご覧いただければと思います。


千葉工業大学東京スカイツリータウン®キャンパス


南鳥島レアアース泥から分離精製した酸化イットリウム


南鳥島レアアース泥から作製した白色LED素子


この記事を書いた人
藤永 公一郎 (上席研究員)
Koichiro Fujinaga

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