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ダイアリー2023.10.31

自作の実験器具

研究で使う実験器具(カラム台)を自作しました。


同じ元素でも質量の違う原子を同位体と呼びます。同じ元素の同位体同士の量比(同位体比)を調べることで、地質試料の形成過程や年代が分かります。ただし、同位体比を測定するためには、カラム分離という手法を用いて目的の元素を単離抽出する必要があります。


カラム分離に使うカラム台は市販されているのですが、既製品を買うと1つ数万円はします。しかも単離したい元素によっては特殊なカラム分離をするため、既製品では痒いところに手が届かず使いにくいのです。


そこで、自分の用途に合わせてカラム台を設計し、アクリル板を千葉工業大学の工作センターで切断していただきました。アクリル板のパーツを組み立ててアクリル接着剤で固定すれば自作カラム台の完成です。費用は1セットあたり数千円程度で済みました。

工作センターで切断してもらったアクリル板

組み立てたカラム台

自作カラム台にカラムとイオン交換樹脂をセットしてカラム分離を行っている様子

実際に使ってみると設計上の改善点が若干見つかりましたが、既製品よりもはるかに使いやすいです。

ORCeNGに限らず、研究の現場では意外なほど多くの自作実験器具が活躍しています。

この記事を書いた人
浅見 慶志朗 (主任研究員)
Keishiro Azami

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